カテゴリー: 総合
投稿者: tatsumi-imcl
先日内科学会で東京に行ってきました。
新幹線に乗ったのですが、「のぞみ」が運行するようになって、さらに東京が近くなりました。各地方で新幹線誘致に動く気持ちもわかります。
もう何十年も昔の話ですが、県外の大学に通っていた私が、春休みが終わって大学に戻ろうとしていた時のことです。
岡山駅から新幹線に乗ったのですが、その日はとても混んでいました。私は自由席のデッキに立っていたところ、一人の女の子が乗り込んできました。これから大学入学を控えて旅立つところだったのでしょうか、友人が4-5人見送りに来ていました。しばらく楽しそうに話をしていましたが、見送りの中にいた一人の男の子がふいに何かを彼女に投げました。彼女は取り損なって、それは床を転がって行きました。私にはコインのように見えました。あわてて拾い上げた彼女は、それを見つめしっかりと胸の前で握りしめていました。
やがて列車はホームを後にしましたが、しばらくの間彼女はそのままの姿勢で立っていました。
あれは何だったのでしょうか。それに関わる二人の想いはどんなものだったのでしょうか。
新幹線のホームでは、いろいろな人の出会いと別れ、数知れない想いが交錯したことでしょう。
この季節にホームに立つと、ついあの時のことを思い出してしまいます。
新幹線に乗ったのですが、「のぞみ」が運行するようになって、さらに東京が近くなりました。各地方で新幹線誘致に動く気持ちもわかります。
もう何十年も昔の話ですが、県外の大学に通っていた私が、春休みが終わって大学に戻ろうとしていた時のことです。
岡山駅から新幹線に乗ったのですが、その日はとても混んでいました。私は自由席のデッキに立っていたところ、一人の女の子が乗り込んできました。これから大学入学を控えて旅立つところだったのでしょうか、友人が4-5人見送りに来ていました。しばらく楽しそうに話をしていましたが、見送りの中にいた一人の男の子がふいに何かを彼女に投げました。彼女は取り損なって、それは床を転がって行きました。私にはコインのように見えました。あわてて拾い上げた彼女は、それを見つめしっかりと胸の前で握りしめていました。
やがて列車はホームを後にしましたが、しばらくの間彼女はそのままの姿勢で立っていました。
あれは何だったのでしょうか。それに関わる二人の想いはどんなものだったのでしょうか。
新幹線のホームでは、いろいろな人の出会いと別れ、数知れない想いが交錯したことでしょう。
この季節にホームに立つと、ついあの時のことを思い出してしまいます。