6月に入りましたが、いまだ嘔吐・下痢のカゼが散見されます。今回は急性胃腸炎についてお話します。
急性胃腸炎とは、胃腸にウイルスや細菌が入り、発熱・嘔吐・下痢などの症状を呈する病気です。夏場はエンテロウイルスやアデノウイルスといった夏カゼの原因ウイルスによる胃腸炎の流行がみられますが、秋から冬にかけてはノロウイルスやロタウイルスによる胃腸炎が流行します。
感染予防対策としては、日常生活での手洗いの励行が大切です。トイレの後や食事の前などは特に石鹸を使用してしっかり手洗いをします。嘔吐・下痢の症状が出現したら、家族にうつさないために吐物・下痢便の取り扱いに注意します。理想的には床等に飛び散った吐物や便を処理する時には、使い捨てのエプロン、マスクと手袋を着用し汚物中のウイルスが飛び散らないように、ペーパータオル等で静かに拭き取ります。
ノロウイルスの場合は次亜塩素酸ナトリウム※(塩素濃度約200ppm)で浸すように床を拭き取り、その後水拭きをします。おむつ等は、速やかに閉じて下痢便等を包み込みます。汚染された衣服やリネン類も次亜塩素酸ナトリウム※(塩素濃度約200ppm)で下洗いをして洗濯するとよいでしょう。
ロタウイルスに対してはもちろん予防接種が有効です。
治療としては、嘔吐がみられているときには無理に水分を与えず、最低1時間くらいは胃腸を休ませます。その後スポイトやスプーンなどで小分けに水分を与えながら様子をみます。嘔吐が繰り返されるようなら点滴等の治療が必要となることもありますので注意してください。下痢の際には脱水予防のための水分摂取が必要となります。摂取する水分としてはWHOで勧められている経口補水液がベストです。OS-1、アクアライトORSなどが適しています。自分で作成するには水1L(煮沸したもの)に食塩3g(小さじ1/2杯)と砂糖40g(上白糖大さじ4と1/2杯)を混ぜます。果汁(レモンやグレープフルーツなど)を絞ると飲みやすくなります。なお、この水分は下痢等による脱水の時にのみ用いるものですので、普段の水分補給には絶対に使用しないで下さい。またOS-1などが飲みにくい場合には、味噌汁の上澄み、野菜スープの薄めたものもいいでしょう。
母乳は続けて結構です。
急性胃腸炎とは、胃腸にウイルスや細菌が入り、発熱・嘔吐・下痢などの症状を呈する病気です。夏場はエンテロウイルスやアデノウイルスといった夏カゼの原因ウイルスによる胃腸炎の流行がみられますが、秋から冬にかけてはノロウイルスやロタウイルスによる胃腸炎が流行します。
感染予防対策としては、日常生活での手洗いの励行が大切です。トイレの後や食事の前などは特に石鹸を使用してしっかり手洗いをします。嘔吐・下痢の症状が出現したら、家族にうつさないために吐物・下痢便の取り扱いに注意します。理想的には床等に飛び散った吐物や便を処理する時には、使い捨てのエプロン、マスクと手袋を着用し汚物中のウイルスが飛び散らないように、ペーパータオル等で静かに拭き取ります。
ノロウイルスの場合は次亜塩素酸ナトリウム※(塩素濃度約200ppm)で浸すように床を拭き取り、その後水拭きをします。おむつ等は、速やかに閉じて下痢便等を包み込みます。汚染された衣服やリネン類も次亜塩素酸ナトリウム※(塩素濃度約200ppm)で下洗いをして洗濯するとよいでしょう。
ロタウイルスに対してはもちろん予防接種が有効です。
治療としては、嘔吐がみられているときには無理に水分を与えず、最低1時間くらいは胃腸を休ませます。その後スポイトやスプーンなどで小分けに水分を与えながら様子をみます。嘔吐が繰り返されるようなら点滴等の治療が必要となることもありますので注意してください。下痢の際には脱水予防のための水分摂取が必要となります。摂取する水分としてはWHOで勧められている経口補水液がベストです。OS-1、アクアライトORSなどが適しています。自分で作成するには水1L(煮沸したもの)に食塩3g(小さじ1/2杯)と砂糖40g(上白糖大さじ4と1/2杯)を混ぜます。果汁(レモンやグレープフルーツなど)を絞ると飲みやすくなります。なお、この水分は下痢等による脱水の時にのみ用いるものですので、普段の水分補給には絶対に使用しないで下さい。またOS-1などが飲みにくい場合には、味噌汁の上澄み、野菜スープの薄めたものもいいでしょう。
母乳は続けて結構です。