典型的なアトピー性皮膚炎は生後1〜3ヶ月頃に顔面の湿疹から始まり、徐々に体、手足などに広がっていきます。生後1〜3ヶ月のこの時期には乳児脂漏性湿疹もみられます。乳児脂漏性湿疹は数ヶ月もすれば自然に治ってしまいますが、アトピー性皮膚炎との区別はなかなか難しいものです。
ではアトピー性皮膚炎とはどういうものなのでしょうか?
1.アトピー性皮膚炎とは、以下のような特徴がある湿疹です。
① かゆみがある
② 赤ちゃんから年長児へと成長していくと、症状が移り変わる
③ 良くなったり、悪くなったりを繰り返す(乳児では2ヶ月以上、その他では6ヶ月以上持続する)
④ アトピー素因※1がある
※1 アトピー素因:家族に気管支喘息やアレルギー性鼻炎・結膜炎、アトピー性皮膚炎などアレルギー疾患を持つ人がいる。あるいは本人がそれらにかかったことがある。またはダニや花粉、食物などに対して反応しやすい体質(IgE抗体をつくりやすい体質)のことです。
2.原因
原因はよくわかっていません。
体質的に乾燥しやすい肌をもち、皮膚としてのバリア機能が弱いため(セラミドの量が少ないなど)、外から異物(アレルゲンや細菌など)が入りやすく、湿疹やかぶれなどを起こしやすいと考えられています。
ダニ、ペット、花粉、食物などのアレルゲン、黄色ぶどう球菌などの細菌の他に、引っ掻くなどの物理的な刺激、汗、心理的ストレスなどさまざまな悪化因子があります。
3.検査
本当の原因がわかっていませんので、インフルエンザ迅速検査のように、この検査が陽性ならばアトピー性皮膚炎であるという検査はありません。
アレルギー反応を起こし、かゆみなどをもたらすきっかけとなるアレルゲン※2を特定するために皮膚検査や血液検査がよく行われますが、検査は補助的に行うものと考えてください。また乳児の食物アレルギーはアトピー性皮膚炎として発症することがほとんどですが、乳児のアトピー性皮膚炎のすべてに食物アレルギーが関与しているわけではありません。
当院では食物アレルギーの関与するアトピー性皮膚炎が疑われたおこさまに、皮膚検査としてはプリックテスト、血液検査としては特異的IgE抗体検査(イムノキャップ)を行っています。前者は15分、後者は2〜3日で結果が出ますが、それ以外にもそれぞれ利点、欠点があります。外来でゆっくりお話をし、必要な検査をしていきましょう。
※2アレルゲン:アレルギーを引き起こす物質(抗原)
ではアトピー性皮膚炎とはどういうものなのでしょうか?
1.アトピー性皮膚炎とは、以下のような特徴がある湿疹です。
① かゆみがある
② 赤ちゃんから年長児へと成長していくと、症状が移り変わる
③ 良くなったり、悪くなったりを繰り返す(乳児では2ヶ月以上、その他では6ヶ月以上持続する)
④ アトピー素因※1がある
※1 アトピー素因:家族に気管支喘息やアレルギー性鼻炎・結膜炎、アトピー性皮膚炎などアレルギー疾患を持つ人がいる。あるいは本人がそれらにかかったことがある。またはダニや花粉、食物などに対して反応しやすい体質(IgE抗体をつくりやすい体質)のことです。
2.原因
原因はよくわかっていません。
体質的に乾燥しやすい肌をもち、皮膚としてのバリア機能が弱いため(セラミドの量が少ないなど)、外から異物(アレルゲンや細菌など)が入りやすく、湿疹やかぶれなどを起こしやすいと考えられています。
ダニ、ペット、花粉、食物などのアレルゲン、黄色ぶどう球菌などの細菌の他に、引っ掻くなどの物理的な刺激、汗、心理的ストレスなどさまざまな悪化因子があります。
3.検査
本当の原因がわかっていませんので、インフルエンザ迅速検査のように、この検査が陽性ならばアトピー性皮膚炎であるという検査はありません。
アレルギー反応を起こし、かゆみなどをもたらすきっかけとなるアレルゲン※2を特定するために皮膚検査や血液検査がよく行われますが、検査は補助的に行うものと考えてください。また乳児の食物アレルギーはアトピー性皮膚炎として発症することがほとんどですが、乳児のアトピー性皮膚炎のすべてに食物アレルギーが関与しているわけではありません。
当院では食物アレルギーの関与するアトピー性皮膚炎が疑われたおこさまに、皮膚検査としてはプリックテスト、血液検査としては特異的IgE抗体検査(イムノキャップ)を行っています。前者は15分、後者は2〜3日で結果が出ますが、それ以外にもそれぞれ利点、欠点があります。外来でゆっくりお話をし、必要な検査をしていきましょう。
※2アレルゲン:アレルギーを引き起こす物質(抗原)