土手医者のつぶやき⑥ (2015/07/28)
投稿者: murashige
認知症の周辺症状に関して、こんな時どうする?
以前こんなことがありました。隣近所の人がある家のお嫁さんに「お宅のおばあさんが家に来て、嫁が食事をさせてくれないと訴えてきた」「ちゃんと食べさしたら、どうなの」といわれたがきちんと食事はさせているのに心外だと思ったが、何回もこのようなことがあったとのこと。もしかして認知症かと思い当院に本人を連れて嫁さんが受診。この時に認知症と診断。
さて「食事をしていない」に対して、こんな時どうする?
聞き流す事が肝心です。(同じ土俵に上がらない)
認知症の方は簡単な事は理解できます(逆に複雑な事柄は不得意です)。これを利用いたします。
たとえばお茶を飲ませる(一服する)この時に色々な世間話をする、洗濯物をたたませるなど。それによって食事の事を忘れさせるようにするとよいでしょう。
くれぐれもいいますが、同じ土俵には上がらないことが重要です
後日談:このお嫁さん、土手医者が言ったようにしてみたとのこと。それからは隣近所に行って「食べさしてくれない」等の言動は減ったとのことでした
(外来でも診察が終わったとき、こうつぶやいております:同じ土俵にあがるなと)
以前こんなことがありました。隣近所の人がある家のお嫁さんに「お宅のおばあさんが家に来て、嫁が食事をさせてくれないと訴えてきた」「ちゃんと食べさしたら、どうなの」といわれたがきちんと食事はさせているのに心外だと思ったが、何回もこのようなことがあったとのこと。もしかして認知症かと思い当院に本人を連れて嫁さんが受診。この時に認知症と診断。
さて「食事をしていない」に対して、こんな時どうする?
聞き流す事が肝心です。(同じ土俵に上がらない)
認知症の方は簡単な事は理解できます(逆に複雑な事柄は不得意です)。これを利用いたします。
たとえばお茶を飲ませる(一服する)この時に色々な世間話をする、洗濯物をたたませるなど。それによって食事の事を忘れさせるようにするとよいでしょう。
くれぐれもいいますが、同じ土俵には上がらないことが重要です
後日談:このお嫁さん、土手医者が言ったようにしてみたとのこと。それからは隣近所に行って「食べさしてくれない」等の言動は減ったとのことでした
(外来でも診察が終わったとき、こうつぶやいております:同じ土俵にあがるなと)