.jpg)

.jpg)
レケンビは現在全国で700名ほど使われて、どんどん増えていて1000名に届く勢いということです。副作用で多いのは穿刺部の痛みや腫れで、心配な脳の異常、ARIAの発生は数例でいずれも軽症ということでした。
レケンビ(抗アミロイドβ抗体)の投与方法について書きます。この薬は飲み薬ではなく注射薬です。2週間に一回、点滴静注します。最初の6ヶ月は初期導入施設で、その後はフォローアップ施設で行います。
当院には、日本脳神経外科専門医、アルツハイマー病における抗アミロイドβ抗体薬の投与にあたり必要な事項に関する講習会及びアミロイド関連画像異常(ARIA)の概要と対策の受講を終了した医師が一名おり、フォローアップ施設として登録しております。初期導入施設は宮崎県で現在3施設があり、紹介可能です。
フォローアップ施設に関して書いてみたいと思います。フォローアップ施設とは、レケンビ初回投与後6か月以降で投与可能な施設のことです。施設基準は、初期導入施設との連携や医療安全情報の確認、副作用時の発生時の処置、ARIAが認められた時の中止の判断、全例調査への協力などがあります。医師要件としては、専門医が一名いること、認知症診療経験が10年以上あること、ARIAに関するMRI読影の研修を受講していること、日本認知症学会、日本老年学会の実施するアルツハイマー病に関する研修を受講していることがあります。