医師要件としては日本精神神経学会、日本神経学会、日本老年医学会、日本脳神経学会の専門医を有していること、10年の認知症外来の経験があること、MRI画像が読めること、エーザイが提供するARIAに関する研修を受けていること、日本認知症学会または日本老年性診学会が実施するアルツハイマー病の研修を受講していることがあります。
初回導入施設の施設基準として、1.5テスラ以上のMRI検査ができること、アミロイド沈着を証明するPET,または髄液検査が可能なこと、認知機能を評価する臨床心理士が配置されていること、必要な医師要件を満たす医師が複数名いることなどがあります。
レケンビを使用できる施設には、初期導入施設とフォローアップ施設があり、それぞれ施設要件、医師要件を満たす必要があります。
脳にアミロイドがたまっていることを証明する方法として、アミロイドPETと髄液検査があります。アミロイドPETは高額な検査機器を用いるものですが、髄液検査を行いアミロイドを証明する方法は比較的容易に可能です。後者の方が主に使われると思います。
レケンビというお薬はすべての認知症に有効ということではありません。アミロイドが脳にたまり認知症を発症する病気、アルツハイマー型認知症初期、その前段階である軽度認知障害(MCI)が対象となります。その他の認知症、血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症は対象となりません。
軽度認知機能障害、初期アルツハイマー型認知症に対する、新しい治療薬レケンビ(アミロイドβ蛋白モノクローナル抗体)が保険適応になりました。宮崎県でも治療を受けられる環境が整ってきたので少しずつ情報は発信していきたいと思います。
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