11日で震災後5か月になります。今回は診療上気づくことを書いてみます。
受診の動機に震災が強く関わっている方が目立つようになったのは、震災後1か月ころからでした。当時は地震、津波で直接体験した恐怖がテーマでした。その後は震災によって生じた生活の変化からくる不安が目立ってきたように思います。3か月目以降からはなかでも放射線に関連した不安が増えてきたように思います。
このようなことを書いた理由は2つあります。1つには受診に至るほど困っている方でなくても、同じ心の動きを体験し得いる方は多くいるのではないか。また気持ちや心の動きを言葉にすることはよいことだからです。言葉にすることで激しい気持ちを客観的にみることができ、安定につながります。