これまで禁煙をサポートする治療としては、ニコチネルTTS(いわゆる「ニコチンパッチ」)という貼り薬を用いる方法と、ニコレットというガムを用いる方法とがありましたが、今回これに飲み薬という選択肢が加わりました。チャンピックスというお薬で、健康保険の給付が受けられます。
これまでのニコチンパッチやニコレットは、いずれもニコチン代替療法といって、ニコチンそのものをたばこ以外の方法で補充することによってニコチンによる離脱症状(禁断症状)を抑え、禁煙をサポートするものでした。これに対してチャンピックスはニコチンそのものではありませんが、体内のニコチンの受容体に結合することによって、あたかも体内にニコチンが存在するかのような状況を作り出して離脱症状を抑えるとともに喫煙による爽快感を阻害し、これによって禁煙しやすくしようとするものです。
貼り薬に比べると、かぶれることがなく皮膚の弱い人でも治療が可能である一方、内服薬ですので全身的な副作用(消化器症状が主です)が生じる可能性があり、一長一短というところです。投与する場合には、副作用を最小限に抑えるため厳密な投与スケジュールに従い少量から投与量を漸増させていきます。
詳しくは診療所にてご相談下さい。
これまでのニコチンパッチやニコレットは、いずれもニコチン代替療法といって、ニコチンそのものをたばこ以外の方法で補充することによってニコチンによる離脱症状(禁断症状)を抑え、禁煙をサポートするものでした。これに対してチャンピックスはニコチンそのものではありませんが、体内のニコチンの受容体に結合することによって、あたかも体内にニコチンが存在するかのような状況を作り出して離脱症状を抑えるとともに喫煙による爽快感を阻害し、これによって禁煙しやすくしようとするものです。
貼り薬に比べると、かぶれることがなく皮膚の弱い人でも治療が可能である一方、内服薬ですので全身的な副作用(消化器症状が主です)が生じる可能性があり、一長一短というところです。投与する場合には、副作用を最小限に抑えるため厳密な投与スケジュールに従い少量から投与量を漸増させていきます。
詳しくは診療所にてご相談下さい。
後期高齢者医療制度が導入されて二ヶ月が経ちましたが、この制度はマスコミなどでも批判が相次ぎ、当事者である高齢者の受けもすこぶる悪いようです。以下にこの制度に関する私見を述べます。
この制度には二つの側面があると思います。まず一つは保険料の問題です。75歳以上の医療保険を74歳以下のそれとは全く別枠として75歳以上の方から個別に保険料を徴収し、かつその徴収方法として年金からの引き去りという方式を選択したということです。二つめは医療制度の問題で、「かかりつけ医」なるものを創設したという点です。
第一の点についてですが、来るべき(というよりすでに来ている)高齢化社会において持続可能な社会保障制度を構築するための方策の一つとして、十分な生活能力を有する高齢者の方には相応の負担が要求されるという流れは避けがたいものであるようには思われます。しかし、どのような基準で、どのような形で(窓口負担?、保険料?、税金?)、どの程度の負担をかけるのかについての説明が圧倒的に不足した上に、社会保険庁の信じがたい不祥事の数々ですっかり信頼が揺らいでいる年金から、強制的に保険料を差し引くというような愚行に走ったために世間の総スカンを食ったということでしょう。そもそも新たな負担を求める施策は当然国民の反発を受けるわけですが、それでも必要と確信するのであれば、内閣の命運をかけて断行すべきです。ちょうど消費税の導入がそうであったように…。しかるに、今の政府にその覚悟があったとはとても思えません。何しろ始まったばかりの制度を非難されるやたちまち「見直しが必要」だなんて弱腰になっているわけですから…。そんなことなら初めからやらなければいいのです。
高齢者に相応の負担を要求するという流れは避けがたいと言いましたが、高齢化社会になれば社会保障にかかる費用が増大していくのもまた必然であり、その増加分を全て高齢者にかぶせることはできないわけですから、予算全体の中で増加する社会保障費をどう捻出するのかというビジョンをまず示すべきでしょう。しかし、実際にはそれどころか社会保障費をいかに抑制するかという方法ばかりが語られているように思われます。増加するのが自然であるものを抑制するとなると、ゆがみが出てくるのは当然であり、それが昨今の医療崩壊の一因であることは明らかです。さらに、社会保障費の伸びを抑制する最も効果的な方法は国民が長生きしないようにすることです。長生きする人が減れば、医療費、年金、生活保護費の全てにおいて需要が減少する一方で、社会の生産性はあまり落ちませんから国の財政はとっても楽になることでしょう。なので、医療制度にも国民があまり長生きしなくなるようなしくみが取り入れられる可能性があり、そのさきがけこそが二つめの問題、いわゆる「かかりつけ医」制度ではないかと思えてなりません。
「かかりつけ医」制は包括点数,いわゆる「まるめ」の一種です。つまりこの制度をとると、特別高額な検査を除き一般的な検査や処置については行っても行わなくても一律の医療費になります。さらにそれが、月6,000円というとんでもなく安上がりな金額に設定されています。6,000円なんて美容室で髪を切って毛染めでもすれば飛んでいく額ではないでしょうか?スポーツクラブの月会費だってもっと高いですよ!こんな額で一ヶ月間、高齢者の全ての疾病に対処するなんてできると思いますか?医者もボランティアではありませんので、診れば診るほど赤字が膨らむというような診療はできません。いきおいこの制度の中では、必要な検査が必要な回数できないということが起こります。さらに、「まるめ」にしておけば、その額を切り下げるだけで容易に医療費の削減が可能ですから当然そういう流れになることが予想され、結果ますます医療は萎縮していくことでしょう。つまり高齢の患者さんは、保険料や窓口での自己負担の増加で病院や診療所に行きにくくなり、行ったら行ったで医療費の抑制でろくな診療が受けられないということになります。当院へもこの制度の発足を前に、「これからは何も検査してもらえなくなりそうだから、今のうちに全部しといて下さい」とおっしゃる患者さんが何人もおられ、大変もの悲しい思いがしました。
幸いこの「かかりつけ医」制度は今のところ強制ではありませんので、当院ではこの制度を採用せず、今までどおり行った診療行為に対しての出来高払い制で診療しております。したがって、もちろん不要な検査はしませんが、必要な検査は必要なだけ行いますので、その点はご安心下さい。
それにしても、この国の政治はこの国をどこへ導こうとしているのでしょう?自分の老後を考えると暗澹たる気持ちになります。どこの国に逃げ出すかを考えて、それに向けて準備をしておく方がいいのかも知れませんね。
この制度には二つの側面があると思います。まず一つは保険料の問題です。75歳以上の医療保険を74歳以下のそれとは全く別枠として75歳以上の方から個別に保険料を徴収し、かつその徴収方法として年金からの引き去りという方式を選択したということです。二つめは医療制度の問題で、「かかりつけ医」なるものを創設したという点です。
第一の点についてですが、来るべき(というよりすでに来ている)高齢化社会において持続可能な社会保障制度を構築するための方策の一つとして、十分な生活能力を有する高齢者の方には相応の負担が要求されるという流れは避けがたいものであるようには思われます。しかし、どのような基準で、どのような形で(窓口負担?、保険料?、税金?)、どの程度の負担をかけるのかについての説明が圧倒的に不足した上に、社会保険庁の信じがたい不祥事の数々ですっかり信頼が揺らいでいる年金から、強制的に保険料を差し引くというような愚行に走ったために世間の総スカンを食ったということでしょう。そもそも新たな負担を求める施策は当然国民の反発を受けるわけですが、それでも必要と確信するのであれば、内閣の命運をかけて断行すべきです。ちょうど消費税の導入がそうであったように…。しかるに、今の政府にその覚悟があったとはとても思えません。何しろ始まったばかりの制度を非難されるやたちまち「見直しが必要」だなんて弱腰になっているわけですから…。そんなことなら初めからやらなければいいのです。
高齢者に相応の負担を要求するという流れは避けがたいと言いましたが、高齢化社会になれば社会保障にかかる費用が増大していくのもまた必然であり、その増加分を全て高齢者にかぶせることはできないわけですから、予算全体の中で増加する社会保障費をどう捻出するのかというビジョンをまず示すべきでしょう。しかし、実際にはそれどころか社会保障費をいかに抑制するかという方法ばかりが語られているように思われます。増加するのが自然であるものを抑制するとなると、ゆがみが出てくるのは当然であり、それが昨今の医療崩壊の一因であることは明らかです。さらに、社会保障費の伸びを抑制する最も効果的な方法は国民が長生きしないようにすることです。長生きする人が減れば、医療費、年金、生活保護費の全てにおいて需要が減少する一方で、社会の生産性はあまり落ちませんから国の財政はとっても楽になることでしょう。なので、医療制度にも国民があまり長生きしなくなるようなしくみが取り入れられる可能性があり、そのさきがけこそが二つめの問題、いわゆる「かかりつけ医」制度ではないかと思えてなりません。
「かかりつけ医」制は包括点数,いわゆる「まるめ」の一種です。つまりこの制度をとると、特別高額な検査を除き一般的な検査や処置については行っても行わなくても一律の医療費になります。さらにそれが、月6,000円というとんでもなく安上がりな金額に設定されています。6,000円なんて美容室で髪を切って毛染めでもすれば飛んでいく額ではないでしょうか?スポーツクラブの月会費だってもっと高いですよ!こんな額で一ヶ月間、高齢者の全ての疾病に対処するなんてできると思いますか?医者もボランティアではありませんので、診れば診るほど赤字が膨らむというような診療はできません。いきおいこの制度の中では、必要な検査が必要な回数できないということが起こります。さらに、「まるめ」にしておけば、その額を切り下げるだけで容易に医療費の削減が可能ですから当然そういう流れになることが予想され、結果ますます医療は萎縮していくことでしょう。つまり高齢の患者さんは、保険料や窓口での自己負担の増加で病院や診療所に行きにくくなり、行ったら行ったで医療費の抑制でろくな診療が受けられないということになります。当院へもこの制度の発足を前に、「これからは何も検査してもらえなくなりそうだから、今のうちに全部しといて下さい」とおっしゃる患者さんが何人もおられ、大変もの悲しい思いがしました。
幸いこの「かかりつけ医」制度は今のところ強制ではありませんので、当院ではこの制度を採用せず、今までどおり行った診療行為に対しての出来高払い制で診療しております。したがって、もちろん不要な検査はしませんが、必要な検査は必要なだけ行いますので、その点はご安心下さい。
それにしても、この国の政治はこの国をどこへ導こうとしているのでしょう?自分の老後を考えると暗澹たる気持ちになります。どこの国に逃げ出すかを考えて、それに向けて準備をしておく方がいいのかも知れませんね。