最近、「○○年齢」という言葉がよく使われますね。女性がもっぱら気にするのは「肌年齢」でしょうか?かく言う私も、体脂肪率が同時に測れる体重計に乗っかって「からだ年齢」ってやつを測定するのが毎日の日課になっています。

まだあまりポピュラーではないかも知れませんが、「肺年齢」というのもあるのです。これは肺機能検査の普及や、それによる肺機能障害の早期発見をめざして考案されたもので、肺年齢の測定には肺機能検査による努力性肺活量と一秒量の測定が必要です。努力性肺活量とは、胸いっぱいに息を吸い込んで一気に吐き出した時に吐き出すことの出来る空気の総量のことで、一秒量とはそのうち最初の一秒で吐き出すことのできる空気の量のことを言います。こんな説明をして一秒量の数値をいくらいくらと言われても、それがいいのか悪いのか、一般の方にはわかりにくいですよね。そこで、これらの数値を使って肺年齢を算出し、実年齢との差がわかるようにすることでご自分の肺の機能やその変化を理解しやすくしようというのが肺年齢のねらいです。健康管理の一環として、あなたも一度測定されてみてはいかがですか?たばこを吸われる方、かつて吸われていた方には特にお勧めです。肺年齢の測定には肺機能検査が必要ですので、肺機能検査が実施できる医療機関を一度受診される必要があります.

ちょっとやってみたところ、私の肺年齢は39歳でした。趣味で測っているからだ年齢の方は日によって違い、ちょっと運動をさぼったり食べ過ぎたりすると一日で二歳くらい年をとったりするのですが(肺年齢はこんなにいいかげんじゃないですよ!)、最近はだいたい40歳から42歳くらいです。わずかではありますが肺の方が若かったので、呼吸器内科専門医としての面目が保てたかなぁ、などと思っております(^^ゞ
ちなみに実年齢は今年50歳になります!