19日のお昼休みに院内勉強会を行いました。新規の糖尿病治療薬であるSGLT-2阻害薬について勉強しました。糖尿病はその名の通り、血糖値が上昇するとおしっこに糖が漏れ出てきますが、この薬はわざとおしっこに糖を出させて血糖値を下げるものです。すごい発想の薬ですね。特徴はおしっこが増えて体重が減ること、副作用としては、おしっこが増えて脱水になり易いので高齢者の方には使いづらいことと、尿に糖が増えると細菌が繁殖しやすくなるので尿路感染症が増えることです。それにしてもこの20年で糖尿病薬は種類が豊富になりました。私は大学院のときに、当時の「新規」糖尿病薬の心臓に及ぼす効果について研究をしていましたが、すでにこの薬はあまり使われなくなりました。医学は新しい知見が次々に出てくるので、知識をアップデートするのも大変です。日々勉強し続けるしかありませんね。
8.19勉強会.jpg