みなさんごきげんいかがですか。院長の深森です。
ただいま午後9時20分です。さきほど業務終了しました。
どちらの方もお疲れさまです。
さて、今日は女の子の日。ひな祭りの日です。私はラッキーなことにちらし寿司の入ったおいし~いお弁当をお昼にごちそうになりました。おいしいものを食べると人は癒されて元気になるものですね。。。幸せです!

ところで、おひな祭りといえば先日神戸大丸にお買いものに行ったところ「ひな祭り&ホワイドデー」商戦が繰り広げられていました。(男子諸君!女子にチョコレートもらうだけもらってお返しがないなんてダメですよ~。)

お正月が過ぎると、デパートは速攻でバレンタイン商戦になりますねぇ。切り替え早いなぁ、、、と毎年のように感心しちゃいます。

年が明けると
まず、お正月セール(日本文化)

→そして、バレンタインデー(西洋文化)
→さらにひな祭り(日本文化)&ホワイトデー(これは、、、日本文化??)
という図式が出来上がっていて、ひな祭りとホワイトデーが終わると入学式とかお花見!(大人はこっちの方が楽しみですね♪)そのあとはゴールデンウィーク!そして夏休み!という感じでしょうか。
お花見は明石か夙川でしょうか。楽しみです・・・。

そういえば6月って行事がないような気がしますが・・・人によってはジューンブライド?!かしら。それも素敵ですね。
6月過ぎたら7月から夏休み、海開きと楽しみが次々やってきそうですね。

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そういえば、今回のコラムは最近読んでいる本をご紹介する予定でした。話が最初から脱線してしまってすみません。
で、ご紹介するのは 白川 静 著「漢字百話」(写真)です。
「すごく面白い!」と思って読んでいるのですが、なんせ国語の苦手だった私には難解でして・・・^^;)
でも面白いです!日本人が人間として言葉を使い始めたころの文化や歴史、習慣を漢字を通して知ることができます。


でも難しい。。。1月に読み始めたのになかなか読破できません。
(本の中間くらいからさらに難解になったため別の本に逃避してしまいました。結局は他の本を3冊も読んじゃいました。。。^^;)
私がすごく面白いと感じる点は、漢字の起源にたどりつくと、そこには神話的要素がたくさんある(というか神話そのもの)のです。

その神話を「漢字を通して」知ることができるのです。
日本人のルーツに触れるような気がして、実は私この本を読み始めたとき、読みながらドキドキしてました。

なぜなら私自身がよく馴染んでいる漢字を通してルーツに触れることができる。私達の祖先である古代人が何を感じていたのか感じ取ることができる。。。

そういう点でこの本すごく面白いです!

「呪術とは、超自然的な力にはたらきかけるための、象徴的行為である。模倣による共感、あるいは追従による感染などによって、人はその超自然力を動かし、危機を克服しうると信じた。その呪的儀礼を文字として形象化したものが漢字である。
漢字とは、そのような呪的な世界があった。漢字の背景にはそのような呪的な世界があった。」

こんな一説があるのです。なんだか不思議な感じがしますし、「呪的儀礼を文字として形象化したものが漢字である」
なんて書かれると、おまじないにでも使っていたのかしら。と思ったりもしますし、オカルトっぽい雰囲気も感じられます。
現代人が使う漢字とは意思疎通の一つのツールであり、「超自然力を動かし、、、」なんて発想思い浮かばないような気がします。

たとえば「門」という字って皆さんはどんなイメージが浮かびますか?
私は人間が住んでいる家や建物の入り口に作られた「もん」のことだと思っていました。
でもこの本の解説を読むと違うのです。

「門」とは神様が存在する場所への入り口、のことを指すのです。
「門」という一字で神の存在をあらわしたんですね。

そして「問」の口は「くち(耳・鼻・口の口)」ではなくて “のりと”の器のことだそうです。「問」という字は門の前におかれている“のりと”、のことを指すそうです。つまり「問」は神意をたずねる、という意味のようです。

そして私が衝撃を受けた漢字は「闇」です。
闇ってなんだか怖いイメージありませんか。私はちょっと苦手だなって感じます。だけどこの本の解説を読んで「闇」があまり恐くないように感じました。

「神の応答が闇」「無声に音を聞く」という解説があります。さらに読み進めるとこんな一説があります。
「闇こそ神の住む世界である。」
「神にはことばはない。ただそれとなき音ずれによって、その気配が察せられるのみである。神意はその音ずれによって推し測るほかはない。これを推し測ることを意という。」

そうなんです、闇に神(という存在)がいる、と昔々の本当に昔の人々は感じたのでしょうね。闇って光のない真っ暗な空間をさしますが、光のない空間は人間にとって恐怖であり、また神の存在する場所、つまりとても畏怖の念を感じられるような場所でもあったのでしょうね。

闇に神がいる、という発想は何となく染みてきますが、でも私にはかなり新鮮な発想!でした。それはきっと闇に対して必要以上にネガティブな想いを私が今まで抱いていたからかもしれません。このように「漢字百話」を読み出してから視野が開けたとともにさらに漢字にとても興味がわいてきました!また白川先生の本を読んでみたいと思います。・・・でも今度はもうちょっと私にとって易しい本を探そうと思います。^^;

今日のコラムはこれでおしまいです。読んでくださってありがとうございます。
またみなさんお会いしましょう!