よろず事の相談を承っているので子や孫の悩みを打ち明けられることが多い。
先だっても関東にいる3才の孫が「落ち着きがない。ちょっとしたことでキーキーと興奮し叫ぶ。動き回る。夜泣きする」ので娘が困っているがどうしたものかと相談を持ちかけられた。
「今はやりの多動性障害とかいうものでしょうか?」そうなら発達障害を専門とする小児科か子ども療育センターを受診すればよいのだが、、、。
ちょっと待てよ。そういえば古き懐かしき昭和の時代には、そういう子供には『疳の虫が騒いじょる』といって近所のお寺や、おばあさんの所に連れて行かれて『虫封じ』をしてもらっていたよなぁ。一種の民間療法だが不思議と効験があった。
平成の御代に虫封じという不信感を抱かれそうなので鍼灸の話を持ち出した。日本には江戸時代から伝わる小児鍼がある。刷毛のようなもので皮膚をなでるだけで痛くはない。疳の虫には効くと思うので小児鍼をしてくれる鍼灸院にかかるよう勧めたらどうかと言った。
1ヵ月後やって来られたが果たして小児鍼は卓効したようだった。体質改善のお灸を据えられてもじっと気持ちよさそうにしているとのこと。
広島のおばあちゃんの面目躍如といったところでめでたしめでたし。